角膜
角膜の創傷治癒、透明性維持の機序
角膜は上皮、実質そして内皮からなるシンプルで整然とした組織です。透明性維持には実質の構築が規則性を保つ必要があり、上皮と内皮はその環境を保全する役割を果たしています。
上皮創傷に関しては上皮幹細胞移植の検討、実質に関しては過剰な蛋白分解酵素制御の検討などを通じて、創傷後の透明治癒につながる細胞生物学的、分子生物学的研究を行っています。
角膜内皮酸化ストレスの解明
ヒト角膜内皮は分裂能を欠いているため、過剰な障害は細胞数の減少により不可逆的な浮腫を招き視力低下に直結します。
医原性(手術、レーザー)角膜内皮障害の誘因として酸化ストレスに着目し予防と治療につながる基礎的研究を行っています。
外因性眼内炎予防におけるオゾン水の利用
オゾン水は耐性菌を作らずほとんどすベての病原体に有効です。眼内炎の予防にオゾン水を用いる方法に関し細胞生物学的検討を行っています。