研究分野

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症における網膜毛細血管障害の解明

糖尿病網膜症は、成人失明の原因として大きな割合を占めています。糖尿病網膜症による視力低下は、日常生活の質を下げ、原因疾患である糖尿病の管理に対する意欲を停滞させ、生存意欲を喪失させることが多くあります。網膜毛細血管は、血液が運んだ酸素や栄養を網膜神経細胞へ供給し、老廃物をする血液に戻します。

網膜毛細血管は、血管内皮細胞、基底膜、血管周皮細胞等で構成され、細胞間の相互連絡によって毛細血管血流をコントロールしています。糖尿病網膜症における網膜毛細血管障害は、毛細血管の構造的な破壊と血流コントロール障害をきたし、網膜の浮腫、虚血、出血を招き、視力低下の原因になっています。
網膜毛細血管障害の機序を解明し、障害の予防を確立するために、電子顕微鏡を用いた超微細構造の観察をはじめ、病理学的、細胞生物学的、分子生物学的手法を用いて研究を行っています。

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